こんなことありませんか?
展示場や完成見学会、建売住宅を見学すると…
我が社は「ZEH水準」の住宅です。この建物は「ZEH」住宅です。
ZEH(ゼッチ)は同じだけど、こっちは「水準」、あっちは「ZEH」、水準で十分です。ZEHは必須です。と担当する営業マンによって様々です。
何が違うのかとどっちがよいのでしょうか?
と思いませんか。
この疑問について調べてみました👀
2050年までのカーボンニュートラル実現を目指し、住宅分野では省エネルギー基準の強化が進んでいます。2025年には省エネ基準の適合が義務化され、2030年からは「ZEH水準」の性能が求められる見込みです。
この新たな動きに注目し、「ZEH水準」と『ZEH』住宅の違いやそのメリットについてお話しします。
「ZEH“水準”」と『ZEH』住宅の違い
「ZEH“水準”」と『ZEH』住宅は似たような名称ですが、内容は大きく異なります。以下で詳しく説明します。
※“水準”とは:一定の標準。物事の価値や性能を調べるときの基準となるもの。また,世間で認められている基準。レベル。
ZEH水準住宅とは?
ZEH水準住宅は、断熱性能や省エネ性能の高い住宅のことで、以下の条件を満たします
- 断熱等性能等級5
- 一次エネルギー消費量等級6
太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入は必須ではありません。そのため、初期費用を抑えながら省エネ性能を実現できます。
『ZEH』住宅とは?
ZEH住宅は、ZEH水準住宅と同等の断熱性能や省エネ性能の高い住宅で、以下の条件を満たします
- 断熱等性能等級5
- 一次エネルギー消費量等級6
- 太陽光発電☀
『ZEH』住宅は、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、高断熱化や高効率設備の導入に加え、太陽光発電☀などの再生可能エネルギーを活用し、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロ以下にすることを目指した住宅です。再生可能エネルギーの導入が必須である点が特徴です。
項目 | ZEH水準住宅 | 『ZEH』住宅☀ |
---|
断熱性能 | 等級5以上 | 等級5以上 |
一次エネルギー消費量 | 等級6以上 | 等級6以上 |
再生可能エネルギー導入 | 必須ではない | 必須 |
特徴 | 初期費用を抑えられる | 太陽光発電☀などの再生可能エネルギーを活用し、実質的なエネルギー消費ゼロ0を目指す |
ZEH水準住宅のメリット
① 費用を抑えられる
太陽光発電の導入が不要なため、初期費用が『ZEH』住宅よりも抑えられます。浮いた費用を他の設備に充てることも可能です。※初期費用は下げられますが、入居後の光熱費削減や長寿命の太陽光発電の優位性を考慮してください。
② 光熱費の削減
高い断熱性能や高効率設備により、エネルギー消費を削減。夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境が得られ、光熱費も節約できます。
③ 優遇制度を活用できる
ZEH水準住宅には以下のような優遇制度が適用され、さらに経済的メリットが得られます。
- 住宅ローン減税
最大13年間、住宅ローン残高の0.7%が控除されます。省エネ性能の高い住宅ほど控除額が大きくなる点が魅力です。 - フラット35の金利優遇
【フラット35】Sの金利引き下げが適用されます。2025年3月までの申込では、最大0.75%の金利引き下げが可能です。 - 贈与税の非課税措置
ZEH水準住宅を対象とした住宅取得資金の贈与税非課税枠が拡大され、最大1,000万円まで非課税となります。
省エネ住宅がもたらす未来
2030年に向けてZEH水準住宅の普及が進むことで、家計の負担軽減だけでなく、環境保護にも大きく貢献できます。また、優遇制度や省エネ技術の進化により、暮らしやすさも向上します。
住まい選びのポイントとして、省エネ性能をしっかり確認し、ご家族にとって最適な住宅を検討しましょう。
これからの住まいづくりは、環境と家計を守る省エネ住宅が主流です。未来を見据えた「ZEH水準」や『ZEH』住宅を通じて、快適で経済的な暮らしを実現してみてはいかがでしょうか?
個人的には、「太陽光発電は必須!」だと考えます☀