家庭の光熱費を節約!「エコキュート」が1000万台突破!

お湯をつくる電気の給湯機「エコキュート」が、2024年3月までに全国で1000万台以上使われるようになったそうです。今でも毎年60〜70万台ほど売れているという人気ぶりです。
エコキュートって何?と思った方も多いかもしれませんね。これは、空気の熱を利用してお湯を沸かす、省エネタイプの給湯機です。電気を使って空気中の熱を集めて、その力でお湯を沸かします。
初期費用はちょっと高め(工事も含めて約55万円)ですが、毎月の電気代はグッと安くなるのが大きなメリット。特に、夜間の電気料金が安いプランを使えば、安い時間にお湯をつくっておくことができるので、家計にもやさしいんです。
さらに、ガスのように燃やしてお湯を沸かすわけではないので、環境にもやさしいのが特徴。もしご家庭に太陽光発電があれば、昼間に発電した電気を使ってお湯をわかすこともでき、再生可能エネルギーを有効活用できます。
国もこのエコキュートの普及を応援していて、条件が合えば1台につき最大13万円の補助金がもらえることも。これからますます注目される設備になりそうです。
ただし、今のところは一戸建てのおうちでの導入が進んでいる一方で、マンションなどの集合住宅ではまだあまり広まっていません。今後は、スペースを取らないコンパクトなモデルなども出てくる予定なので、集合住宅でも使いやすくなっていきそうです。

ヒートポンプとは?
外気の熱と電気でお湯をわかす
ヒートポンプ給湯機は、室外の空気から熱を汲みあげてお湯をわかします。このとき、電気のエネルギーは熱を運ぶための動力として使い、お湯をわかすときは、室外から汲みあげた熱と一緒に、お湯をわかす熱になります。
このため、お湯をわかす熱の効果は、外気から汲みあげた熱と、ヒートポンプが使った電気の熱の合計になります。
例えば、1の電気を使って大気から2の熱を吸収し、3のお湯をわかす熱を得たとすれば、電気のエネルギーを3倍に活用したことになります。
