個人賠償責任保険とは？

『個人賠償責任保険』とは、
個人またはその家族が、日常生活で誤って他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険です。

※個人またはその家族とは、保険の契約者本人と生計を共にする同居の親族です。
　契約者が夫であれば、
　・妻
　・子（別居していても、親から仕送りしている学生等）
　・両親（同居している）

補償の対象となる事故は、他人の「身体」や「モノ」に損害を与えた場合が対象となります。また、個人賠償責任保険の補償の対象範囲は、保険会社によって異なります。補償の対象範囲について、保険会社に事前に確認しましょう。。

個人賠償責任保険の対象となるもの

親子でキャッチボール中に他人の家のガラスを割ってしまった。
子供が振り回したバットが偶然人にあたってケガをさせてしまった。
自転車で通行人にぶつかりケガをさせた。
買い物中、商品を誤って落として壊した。
マンションで洗濯中にホースがはずれ、階下の家に損害を与えた。
誤ってベランダから物を落とし、通行人にケガをさせた。
鎖につないでいた犬の首輪がはずれて通行人に噛みついてケガをさせた。
フードコートで食事をしようとしたら、トレーをひっくり返して、他人の洋服をよごしてしまったとき、など

個人賠償責任保険の対象とされないケース

ひとりで転んでケガをした
仕事中に、その業務の遂行に起因する賠償責任。
アルバイト中、料理をこぼして客の服を汚した。
他人から借りた物、預かっている物に対する賠償責任。
知人から借りたカメラを落として壊してしまった。
自動車やバイクの所有、使用、管理に起因する賠償責任。
駐車場で隣の車にキズをつけた。
自動車や航空機、船舶などでの事故。
同居している親族に対する賠償責任。
同居するおじいちゃんのメガネを踏んで壊した。
兄弟喧嘩をしてケガをした。
心神喪失が原因で他人にケガをさせたり、物を壊してしまった場合
保育園に預けている間に、子どもが保育園のガラスを割った。
部活動で相手に怪我をさせてしまった。
故意に相手にケガを負わせた、など。

個人賠償責任保険の補償対象は、過失事故の場合に限られます。

保険金と掛金は？

補償金額は1億円や3億円!
個人賠償責任保険の保険料は、掛け捨てで月々数百円程度。
年間でも3,000円〜10,000円程度になります。火災保険や自動車保険加入（見直し）時に確認しましょう。

海外で起きた事故は対象になるの？

個人賠償責任保険の中には、国内で起きた事故のみが補償対象で、国外で発生した事故は補償対象外になるものがあります。
出張・旅行など海外渡航の機会が多い方は、国外で起きた事故も補償対象となる個人賠償責任保険を選びましょう。
海外旅行に行く際には、お持ちのクレジットカードの海外旅行傷害保険の内容を確認してみましょう。また、旅行代金などを対象のクレジットカードで支払った場合に適用される保険、“利用付帯”になっている場合もありますので、併せて確認しましょう👀

重複加入に注意！

個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険の特約、クレジットカードのオプションとして付帯していることもあるため、気付けば重複して加入してしまうこともあります。
「複数の保険会社から補償が受けられるならよりお得⁉」と思えるかもしれませんが、実際に受けられる賠償金の総額は変わりはありません。
既に個人賠償責任保険に重複して加入してしまっていた場合は、保険料の節約のためにも、補償額、補償範囲、保証対象、免責事項などを精査しましょう。

個人賠償責任保険のまとめ

個人賠償責任保険は、家の中だけでなく日常生活を幅広く補償します。
他人にケガをさせてしまったり、物を壊してしまった場合に損害を賠償する保険ですが、単独で加入することができないため、火災保険や自動車保険などに特約としてセットすることになります。
そのため補償が重複してしまっていたり、補償が無くなってしまったりする可能性がありますので注意が必要です。
この機会に、ご自身が加入している保険に個人賠償責任保険がセットされているか一度確認してみましょう📄
ご加入していれば安心ですので！